
猫は犬と違い、一人でいても自由に過ごすことが出来る動物と言われます。特に子猫のうちは、ひとり遊びをしていることが多いのではないでしょうか。
◆ひとり遊びの理由は「狩りの練習」
猫が一人遊びする理由のひとつは、「狩りの練習」であると考えられます。これは、猫の知能が高く、想像したり仮定したりしながら遊ぶことが出来るということも表しています。
紙くずやボール、ひもや袋など、色々なものを獲物だと仮定し、押さえつけたり、すくいあげて放り投げたり、前足で転がしたりして追いかけたりと、上手に獲物の動きを自分で作り出して遊んでいます。このひとり遊びが、実際の狩りの練習代わりにななりますね。
また、子猫の頃は兄弟同士でじゃれあうことも狩りの練習になります。
◆ひとり遊びするのは子猫の時だけ?
猫のひとり遊びは、確かに子猫の頃が多いと言えます。成長していくに連れて、虫をつかまえようと遊んだり、飼い猫であれば一緒にいるペットと遊んだり、飼い主さんに遊んでもらったりして、想像での遊びは減っていく傾向にあるようです。
これは、獲物をとる猫は、狩り以外の時に無駄に疲れないよう、体力温存のために休んでいるほうが良いと判断するためでしょう。
◆大人になってもひとり遊びはする
人に飼われている猫は特に、成長しても子供のような振る舞いをすることが多くあります。もちろん野良猫でも、成長してから遊ぶこともありますが、少ないと言えます。
フードがちゃんと与えられて狩りの必要もなく、エネルギーも余っていれば、遊ぶことも増えます。また、飼われていると飼い主さんを自分の家族のように思うので、成長しても遊びに誘うことがあります。
どんな時に一人遊びのおもちゃが必要?

子猫の時は積極的にするひとり遊びですが、成猫の場合どんな時にひとり遊びが必要となるでしょうか。
◆飼い主さんが構ってあげられない時
飼い主さんが家にいる時には、遊んでくれるようにおねだりし、中には遊んでくれるまで鳴いたりすり寄ったりしてくる猫もいるでしょう。
しかし、いつ何時でも愛猫に構ってあげられるとは限りません。
そんな時、ひとり遊び出来るおもちゃがあると愛猫も満足しますし、飼い主さんはその間に家事をしたり、休んだりすることができます。
◆運動不足の時
遊びは運動にもつながりますので、よくフードを食べてくれたり、しっかり夜に眠ってくれたりする効果も期待できます。逆に遊ぶ時間が少ないと夜中にゴソゴソして飼い主さんが寝れないなんてことも。
◆留守番させる時
留守番していて退屈な時やストレスが溜まった時にも、一人遊びをすることがあるでしょう。一人遊びが出来るおもちゃがあると、留守番していても、退屈を感じることが少なくなるかも知れません。
◆短い時間で満足できる遊びが大切
猫が遊べる時間というものは、一般的に10分から15分程度と言われています。
猫は、瞬発力に優れている分、持久力がない動物です。つまり、そのくらいの時間、飼い主さんが相手できると、猫も満足できるということです。そして、相手出来ない時は、短い時間でもおもちゃで遊んでくれれば、運動としては十分足りるということになります。
猫の一人遊びにおすすめのおもちゃ2選!
猫のひとり遊び用おもちゃは、電動のものやボールタイプ、爪研ぎも出来るタイプなどたくさん種類があります。中でもおすすめのおもちゃをご紹介します。
– 電動タイプのおもちゃ –
●キャッチミーイフユーキャン2

電動のおもちゃで、簡単に組み立てられます。動きが一定ではなく、気を引きやすいようになっています。素材もカサカサと音がするタイプなので、好んで遊びます。
性格に合わせて、走り周ったり、待ち伏せしたりと、色々な楽しみ方ができます。
●ゴーゴーマウスⅡ

くるくる回るネズミ型のおもちゃです
付属のチーズ型リモコンで操作することもできますが、リモコンなしの自動モードでは飼い主さんが操る必要がなく、猫が一人で遊ぶことができます。
ひとりでに動くので獲物を追いかけている気分になります。
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猫は、遊びが大好きです。特に、飼い主さんと遊ぶことは大切なコミュニケーションであり、猫にも飼い主さんにも大切な時間です。しかし、飼い主さんには、仕事や家事など猫の相手をしてあげられない場面があります。そんな時に自動で動くおもちゃがあれば、猫がひとりで遊ぶことができます。そこで、自動おもちゃの使い方や注意点について詳細に解説し、併せて、おすすめ3選をご紹介しますので、参考にしてみてください。
– 転がるボールタイプのおもちゃ –
●ニャンコロビー ボックスタイプ ナチュラル

爪研ぎ付きのおもちゃです。ボックスタイプは穴に手を入れて遊びます。赤色と青色のボールには鈴が入っているので音がなり、緑色のボールにはキャットニップが入っているので夢中になれます。
●ニャンコロビー サークルタイプ ナチュラル

サークルタイプは、くるくると回るボールを追いかけて遊ぶことが出来ます。
上部には爪研ぎが出来る素材で、「追う」「見る」「聞く」「嗅ぐ」「触る」といった五感をフル活用して一人遊びができるおもちゃです。デザインもナチュラルで、インテリアになじみやすくなっています。
●K&H EZ マウント トラックンロール 窓タイプ

床に置いて遊ぶタイプと窓に貼りつけるタイプの2タイプの一人遊び用おもちゃです。
コロコロ転がる2つのボールを追いかて遊ぶ、好奇心旺盛な猫ちゃんにぴったりの商品です。オシャレなデザインでインテリアにピッタリ。
– 猫じゃらしタイプのおもちゃ –
●コング コネクト ウィンドウティーザー

窓ガラスや壁、冷蔵庫などにも強力吸盤で取り付けることが出来る、一人遊び用のおもちゃです。
鳥のモチーフが猫の興味を誘い、
ボールが3つあり、それぞれに素材や硬さが違っていて飽きずに遊べます。
青はカラカラと音がして、紫は西洋またたび入り、花のタイプはLEDライトで光ります。バネのしなる動きや、付属のひらひらしたリボンが猫の興味を惹きつけます。
●ひっかけてカシャビョ~ン玉 ちょうちょ付き

猫に大人気のおもちゃ「カシャブン」シリーズの、梁などに引っ掛けてぶら下げるタイプのおもちゃです。
ぶら下がったおもちゃを猫が触ると、ビョ~ンと動いて狩猟本能を刺激します。
– おやつで気を引くタイプのおもちゃ –
●プチトリートボール ブルー/ピンク

おやつやフードをボールの中に入れて、取り出そうとして遊ぶもちゃです。内部は特殊ならせんの構造になっているので、転がしているとおやつが出てくるようになっています。たくさん転がしても大丈夫なように上部で長持ち、耐久性に優れています。
おもちゃからおやつがでることを学びながら遊べて、さらに運動不足の解消に役立ちます。
●Catit Pixi スピナー

回転式の猫おやつディスペンサーです。
猫が触ると回転をはじめ、おやつを出してくれる電池式のおもちゃです。
– けりぐるみタイプのおもちゃ –
●コング キッカルーサークル

麻袋風素材とコーデュロイ風生地で、猫がツメを立てて遊び易いけりぐるみです。さらに噛む事で歯を綺麗にするデンタルケア効果も期待出来ます。猫がじゃれつくとふわふわの尻尾が揺れて狩猟本能を刺激します。
本体の中身には良質なキャットニップを使用しており、安全に遊ぶ事ができます。カラーもお洒落ですね。
●じゃれ猫 ケリケリネコパー

両足で抱きつきやすいサイズのけりぐるみ。猫が大好きなシャカシャカ素材が入ったシッポ付きで、一人遊びでも飽きることがありません。
クロにゃんの他にも、トラ模様のトラにゃん、ミケ模様のミケにゃんとバリエーションも豊富。愛猫に合わせて模様を選ぶのも楽しいですね。
●おどる電動けりぐるみ

刺激に反応して踊り出すけりぐるみ。充電はUSBですので、電池の用意がいりません。
エビの他にはにわをモチーフにしたものもあります。
手作りおもちゃにも挑戦してみよう!
猫を遊ばせるために既製品を購入するのももちろんいいのですが、猫が気に入ってくれなかったり、気まぐれですぐに飽きたり…なんてこともありますよね。「こんなに買ったのに遊んでくれない」ということは珍しくありませんよね。
そこで、猫の好奇心をそそるために、飼い主さんが手作りしてみるのもおすすめ。
◆手作りおもちゃのメリット
手作りおもちゃのメリットは、なんといっても経済的ということ。家にあるものからアイデアを考えて作れるので、とても「エコ」。
「猫ちゃんが遊びにヒートアップして壊した」「作ったけどお気に召さないみたい」というときでも、また別のものを作ることだって可能。
なにより、「愛猫が喜んでくれるかな…?」とワクワクしながら手作りするので、“愛”も詰まっています。
それでは、簡単に手作りできる猫のおもちゃをいくつか紹介していきます。
◆猫の習性を刺激した段ボールおもちゃ
ネット通販で買い物をするとついつい溜まってしまう段ボール。家にたくさんあるという人も多いのでは?
そんなムダに増えてしまう段ボールを猫のおもちゃに再利用しちゃいましょう。
段ボールを準備し、猫が顔をひょっこり出し入れできる穴をあけます。少し小さめの穴もあけておけば、足を出すなどして楽しめそうです。
猫は、「狭い&暗い」というところが大好き。段ボールのなかは、猫ちゃんが落ち着く空間になるかと思います。
◆ペットボトル、空き箱、タッパーを利用した知育おもちゃ
猫の知能を刺激するおもちゃも、家にあるものを利用して手作りできます。
空になったペットボトルやティッシュの空き箱、使わなくなったプラスチック容器のタッパーなどに小さく穴をあけます。そのなかに、猫が喜ぶボールやペットフードを入れてあげると、「中のモノを取りたいニャ!」と猫は必死で遊んでくれるかと思います。
◆靴下を丸めてボール
いつの間にか穴が開いてしまった靴下。皆さんはどうしていますか。ほとんどの方が捨てるのではないでしょうか。
それも猫のおもちゃに変身させちゃいましょう。靴下は、小さく丸めてたためば、ボールに早変わりです。
もちろん、一度綺麗に洗濯してから再利用するのがいいですね。
◆アイデア満載の猫じゃらし
猫じゃらしと言えば、どんな猫ちゃんをも一度は惹きつけられるおもちゃ。家にある道具で簡単に作ることができますよ。
スティック部分は、割りばしを使いましょう。はしの先端に、毛糸や紐を長めに取り付けます。紐の端には、リボンやポンポン、鈴などを取り付ければOK。家にある余った毛糸などで、ポンポン玉を作って先端に取り付けても面白そうですね。
一人遊び用に、どこかにぶら下げて遊ばせるのもいいかもしれません。
ただし、紐などを使用したおもちゃは誤飲の危険性もあるため、留守番時はしまっておくようにしましょう。